一般社団法人 日本植物蛋白食品協会
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研究報告

2. 蛋白質所要量

蛋白質を含めた日本人の栄養所要量(5)は、栄養の専門家を集めて設置された栄養所要量策定検討委員会で検討され、公衆衛生審議会栄養部会で審議された後、平成6年3月に、平成7年度から11年度までの間に使用するものとして、厚生大臣宛答申されました。
蛋白質の栄養は蛋白質の質的な価値と共に、量的な関係を考慮する必要があります。
日本人の蛋白質の必要量は昭和54年度(1979年)に内因性窒素代謝レベルすなわち不可避窒素損失量※を基準に定められました。
これは1973年FAO/WHOから報告された内容と同様の考え方をしているものの、エネルギー摂取の蛋白質節約作用※を考慮して維持エネルギー摂取の条件※下における卵蛋白質の成人利用効率及びその必要量が算出されています。

現在、日本人の蛋白質の必要量は1985年FAO/WHO/UNU報告の基本的な考え方をとり入れ、維持エネルギー摂取条件を考慮して窒素出納によって求めた数値を基にして「良質蛋白質」として0.64グラムg/体重kgと定められています。

日常の食事蛋白質の所要量は以下の数式より体重1kgあたり1.08g/日となります。

2. 蛋白質所要量

(1)良質蛋白質の平均蛋白質必要量:0.64(g/kg/日)
(2)日常摂取蛋白質の良質蛋白質に対する相対的利用効率:85%
(3)感染、免疫等のストレスに対する安全率:10%
(4)個人間の変動係数の2倍値:30%(15%×2)


20歳代の日本人男子の平均体重は64.69kgですから蛋白質所要量は69.9g、女子の平均体重は51.3kgですから蛋白質所要量は55.4gとなっています。

さらに最近における女子のやせ志向は健康上憂慮すべきことであり、これに伴う蛋白質の摂取減少は好ましくないことを考慮して、成人期(20歳代)における1日当たりの所要量は男子70g、女子60gの数値が採用されています。


不可避窒素損失量(Obligatory nitorogen losses)
無蛋白質食摂取時の糞、尿、毛髪、爪などの経由で失う体窒素の総和

エネルギー摂取の蛋白質節約作用(Protein sparing action)
蛋白質の利用効率は摂取エネルギーによって大きく影響を受け、一般的に摂取エネルギーが少ないときは蛋白質要求が増加し、十分であれば少量で足りるとされています。

維持エネルギー摂取の条件とはエネルギーの摂取量をほぼ維持レベルに設定することですが、この条件の厳密な決定は極めて困難であり、現在のところ45Kcal/kgが暫定的に成人男子の近似値として研究が進められてきました。
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